筆
筆は柔毛と和紙を交互に巻く「巻筆」が中国から伝わった。その後日本の書風に合わせた改良が重ねられ、現在の形へと発展した。長文字の連続な線を生むための小筆、力強い字を書くための大筆など、用途に応じた筆が各地で作られるようになり、豊橋・奈良・熊野・川尻などが主要産地として知られるようになった。
筆は柔毛と和紙を交互に巻く「巻筆」が中国から伝わった。その後日本の書風に合わせた改良が重ねられ、現在の形へと発展した。長文字の連続な線を生むための小筆、力強い字を書くための大筆など、用途に応じた筆が各地で作られるようになり、豊橋・奈良・熊野・川尻などが主要産地として知られるようになった。
松煙などを膠や漆などで固めた固形墨として中国から伝わり、写経文化を通じて需要が高まった奈良時代にその製造技術が根付いた。その後、油煙墨などの技法も国内で独自に発展し、奈良は松煙墨・油煙墨いずれの産地としても中心的な役割を担い続けている。また、手軽に使える墨汁は日本発祥であり、現代書道には欠かせない道具となっている。
弥生時代の遺跡から硯とみられる石器が出土しているが、本格的に普及するのは飛鳥時代以降のことで、当時日本に入ってきたのは石の硯ではなく陶器製の硯が多かった。石の硯が普及するのは平安時代中期以降のことである。中国産の硯石なども良質さに珍重され、のちに国内でも遜色ない資材を用いた硯の生産が始まった。現在では雄勝・鰐淵などが主要産地として知られている。
紙漉き技術は飛鳥時代にはすでにあったとされています。その後楮・三椏・雁皮などを原料とする「和紙」として独自の発展を遂げていき、写経用の紙として繊細な品質が求められた奈良時代から、平安の料紙装飾、江戸の版本文化に至るまで、紙は自由な表現を叉え続けた。書道用の紙では愛媛・鳥取・山梨が主要産地として知られている。